メダカを飼育し繁殖させていると、すぐに卵を産んでくれるペアがいるかたわらで、つつきあってケンカばかりし、全く卵を産まないペアがいます。
今回は、メダカも人間のように相性があるのか紹介します。

メダカに相性はあるのか

草原とハートの雲

結論から先に述べますと、相性はあると考えられます。

硬骨魚類においても,「異性の好み」や「相性」といった概念が存在する可能性がある

出典:いわき明星大学科学技術学部
情動行動の起源を探るより引用

メダカと人間が同じ祖先を持ち、最近の研究では人間と同じような睡眠をとることが明らかになってきています。そのことを踏まえても、人間と同じようにメダカも相性はあると言っていいでしょう。

相性の良さの判断基準

メダカの相性はどのように判断すればよいのでしょうか。それでは、相性がいい時の行動と、悪い時の行動をみていきましょう。

相性が良い時

卵を産む

卵を持ったメダカ

相性がよければすぐに卵を産んでくれるでしょう。しかし、一つ確認しなければならないことがあります。それは、その卵が有精卵か無精卵かということです。
最初から相性がよければ有精卵が多いですが、相性がよくなければ無精卵が多いでしょう。
しかし、ちゃんと交尾をしているのであれば次第に相性は合ってくるものです。徐々に有精卵が出てくるのをゆっくりまってあげましょう。

寄り添ってゆっくりと泳ぐ

メダカは、オスからメスにアプローチするような行動を見せます。ゆっくりとメスに近づき、一緒に泳ぎ出します。少しづつ息が合ってくると、求愛円舞と呼ばれる、一緒に円を描くようにクルクルと泳ぎ出します。
次第に息が合って産卵行動をしますので、見かけた時はあたたかく見守ってあげましょう。

相性が悪い時

見た目にはケンカをしているかのように、オスがすごい勢いでメスを追いかけまわします。このような場合、相性が悪いと言って良いでしょう。

相性の悪いオスとメスの相性がよくなることはあるのか

メダカの交尾

結論から先に述べますと、相性がよくなることはあります。しかし、その逆の、相性が良かったオスとメスの相性が悪くなることもあります。最悪の場合、オスがメスをつつき回して殺してしまうこともあります。メダカのオスメスのペアの様子をよく観察し、場合によっては別々の容器で飼育してあげた方がよいでしょう。

まとめ

メダカを繁殖させることはメダカ飼育における楽しみの一つでしょう。こちらの繁殖させたい思いとはうらはらに、ケンカばかり繰り返すメダカをみるのは少し嫌な気にもなりますが、メダカも人間と同じように相性があるかと思うと、少し親近感が湧くのではないのでしょうか。

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