メダカ水槽をのぞくと、白い糸のようなものがウネウネと動いているものを見つけました。これがミズミミズだったのです。
今回は、ミズミミズがメダカに影響を及ぼすのか、また、塩やカルキを抜いていない水道水を使った駆除ができるのか検証していきます。

ミズミミズとイトミミズは違うのか

イトミミズはメダカのエサにもなるので聞き慣れた生物かもしれませんが、ミズミミズは一体どう違うのでしょうか。
ミズミミズ科とイトミミズ科に分けられているので、違う分類となっています。しかし、自然界での生息場所が水田や沼であったり、食べるものもデトリタスと呼ばれる生物の死がいやフンなどの有機物であったりと、生物上での共通点は多いです。
違いは見た目で見分けるのがいいでしょう。

ミズミミズの見た目

ミズミミズの見た目はどのようなものなのでしょうか。
筆者が飼育しているメダカ水槽にミズミミズが発生していたので、紹介します。

ミズミミズ

写真では、ただの糸くずのように見えますが、動画だとウネウネ動いているのが分かると思います。
イトミミズと比べてもサイズは小さく、色も白や透明に近いので、見分けることが可能です。

ミズミミズはメダカに影響を及ぼすのか

水槽の中を泳ぐメダカ

ミズミミズ自体がメダカになにか悪影響を及ぼすわけではありません。ミズミミズが発生したからといって、メダカを殺してしまったり、卵を食べたりはしません。
しかし、ミズミミズ自体が死がいやフンを食べて発生することを考えると、メダカにとってはあまり良くない環境でミズミミズが発生する可能性があります。
それでは、今回なぜミズミミズが発生してしまったのか見ていきましょう。

メダカ水槽にミズミミズが発生してしまった3つの原因

ミズミミズが発生してしまった原因は3つあります。それでは、その3つの原因を詳しく見ていきましょう。

与えるエサの量が増加

メダカ水槽へのエサやり

今回ミズミミズを発見したのは5月です。冬も明け、水温も上がり、メダカを繁殖させる時期になりました。冬眠から明けたメダカは繁殖のために食べるエサの量も多くなり、その量に比例して食べ残しも増えたのでしょう。この食べ残しもミズミミズが発生する要因の一つといえます。

フンの量増加

ダルマメダカとフン

与えるエサの量も増え、メダカのフンの量も増えていきました。筆者は食べ残しは極力アミですくうようにしているので、今回ミズミミズが発生した大きな要因はメダカのフンが増えたことによるものが大きいでしょう。

水槽の掃除の頻度

水槽掃除用ポンプ

冬から春にかけての水換えの頻度は、5〜7日に1回の割合で行っていました。
しかし、気温が上がり、エサの量が増え、フンの量が増えた5月の状況でも、同じ頻度で水換えを行っていたのです。

ミズミミズの駆除

ミズミミズがメダカに何も影響がないからといって、そのままにしておくのは見た目の観点からも駆除を考える方は多いのではないのでしょうか。それでは駆除方法を紹介します。

掃除の頻度見直し

容器の底をスポイトで吸う

ミズミミズが発生した原因がわかったことで、駆除方法が分かりました。それは、ミズミミズのエサとなるメダカの食べ残しや、フンを取り除くことです。つまり、掃除の頻度をあげてあげればいいのです。
季節や飼育環境によっても掃除や水換えの頻度は異なりますが、寒い時期より暖かい時期のほうがエサの量は倍近くになりますので、掃除の頻度は1.5〜2倍に増やしてあげればいいでしょう。

塩浴や水道水

蛇口から出る水道水

実験で塩浴やカルキを抜いていない水道水を使って駆除できないかやってみましたが、カルキを抜いていない水道水で多少弱らせることはできました。
しかし、今後またメダカが泳ぐメダカ水槽での駆除を考えると、極端な塩浴やカルキを抜いていない水道水での苦情は水槽内のバクテリアなどを死滅させる恐れがあるため、おすすめしません。

まとめ

ミズミミズは見た目が悪いことから駆除はしたくなりますが、メダカのことを考えると、掃除の頻度を見直し、徐々にミズミミズを減らすのがいいでしょう。

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