メダカ飼育において繁殖は楽しみのひとつです。
産卵が行われる時期、産卵が可能な成長度合い、いつから産卵が可能なのかは、メダカ繁殖の第一歩として、気になるものです。
今回は、メダカはいつから産卵するのか、時期と成長とあわせてご紹介いたします。

産卵時期

年間スケジュール

メダカの産卵は、光・水温・栄養などの条件が揃うことで促されます。
平均的には、12~13時間の日照・20℃以上の水温が産卵に適しているとされており、地域差や個体差(成熟度)もありますが、この条件を満たす4月~9月がメダカの産卵時期となります。
室内飼育や冬季においても、この環境を疑似的に再現することによって、産卵させることが可能です。

産卵周期

壁掛けのカレンダー

光や水温などの条件により、産卵周期は変化します。

四月中旬から九月中旬の約五か月間、天候やエサなどの条件がよければほぼ毎日する。

青弓社:『メダカと日本人』より引用

秋になって日照時間が13時間から11時間に減少し、水温も18~21℃になると、20日以上しないと産卵しなくなる。

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

とされており、 日照時間・水温ともにピークに達する夏季に十分な給餌を行えば、24時間周期での産卵も可能です。

産卵時間

産卵は繁殖期間中の早朝(夜明け)に行われることが通常です。

産卵は未明の午前二時から四時の間に、オスの交尾刺激によっておこなわれる。

メダカは通常暗闇で交尾しているためか、メスは明るいところでの交尾を好まない。

青弓社:『メダカと日本人』より引用

とされており、繁殖行動を観察するのは簡単ではないようです。

産卵が可能になるまで

卵をつけた楊貴妃メダカ

メダカの成長は、飼育環境(水量・密度)や給餌によって左右されます。
加えて、産卵を行うためには、肝臓の発達や性刺激ホルモンの分泌が必要であり、それらは光の刺激や水温によって促されます。

夏の日光のよくあたる水温の高い(二五度~三〇度)ところでは、二、三か月で体長は二センチ以上になり、メスは産卵するようになる。温度以外に栄養と水質がよければ五十日で産卵を開始する。

青弓社:『メダカと日本人』より引用

とあるように、好条件が整っていれば孵化から2~3か月で産卵が可能になる個体も存在しますが、体力面や成熟面から、若い個体はいちどに産む卵の数が少ないとされています。

まとめ

メダカの産卵は光・水温・栄養などによって促され、自然(屋外)環境において適した条件である期間は、平均的に4~9月の間です。
メダカの産卵にはメスの成熟も必要となります。成長が促進される次期も同様であり、4~9月はまさにメダカ飼育のホットシーズンであるといえます。

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