メダカの飼育に慣れてきてオスメスが見分けられるようになったら、メダカに産卵をしてもらう準備を整えてみましょう。メダカの繁殖は、メダカ飼育において大きな楽しみのひとつです。今回は、メダカの産卵に必要なものや、条件について紹介します。

産卵に必要なもの

メダカに産卵してもらうために必要な道具を見ていきましょう。必ず必要なものと、あると便利なものがありますので、紹介していきます。

産卵床

自作の産卵床

産卵床は、メダカが卵を産み付けるもののことを指します。メダカの産卵床としてよく使われるものは、人工の産卵床や水草などです。
人工の産卵床は繰り返しの使用でき、自分で作成することも可能です。
しかし、室内の水槽で飼育していたり、アクアリウムとして楽しんでいらっしゃる方には、水草と比べると見た目に劣るので、好みで選んでいただければいいでしょう。

卵を隔離する容器

別々に分けられためだかの容器

メダカの中には卵を食べてしまう個体もいるので、産卵したあとに卵を隔離させるための容器が必要です。水換えなどの管理がしやすいように、小さめのタッパーなどでいいでしょう。

スポイト

容器の底をスポイトで吸う

これは必ずしも必要なものではありませんが、あると便利なものです。全ての卵を産卵床にくっつけてくれればいいのですが、中には水槽や容器の底に落としてしまう個体もいます。底に落ちてしまっている卵を取る時に活躍してくれるでしょう。

産卵の条件

メダカは、一般的に春から夏にかけてが繁殖期となり、産卵~孵化を行います。
つまり、この時期における自然環境が、メダカの繁殖に必要な条件であると言えます。

太陽光

光は水温とともに産卵に必要なホルモンの分泌をコントロールしています。
春から夏にかけての、12~13時間以上の日照時間が、メダカの繁殖活動に必要です。水温との関係性もありますが、日照時間が減少し11時間以下になると、それに伴って産卵の周期も低下します。
太陽光の照射が理想的ではありますが、室内における人工照明下でも産卵させることは可能です。
メダカの繁殖行動は早朝によく見られ、人工照明下でも明暗の周期に依るとされています。

水温

水槽の中の水温計

20℃~28℃程度の水温が適しています。
28℃以上の高温環境下で飼育したメスが産んだ受精卵は、細胞分裂時に異常をきたすおそれがあります。夏場、直射日光の当たりすぎる場所は、水温が過剰に上昇してしまうおそれがありますので、よしずなどで適宜日陰をつくってあげましょう。
一方、低水温下では卵巣の成長が起こらず、卵を形成するホルモンも働かないため、10℃~13℃が産卵限界といわれています。

栄養(エサ)

メダカの餌

多量に産卵させる場合、粉餌なら2〜3時間おきに、1日数回与えるのがよい。

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

メダカが産卵するには大きなエネルギーを必要とするので、1日に数回のエサやりが必要なようです。1日に数回に分けてのエサやりが難しい方は、丸々1日持つエサも販売されていますので、使ってみるといいかもしれません。

オスの割合が多いとメスが餌を食べるのを妨げるおそれがあるので、オスメスの割合に注意が必要です。可能であれば、理想の割合である、オス:メス=1:3の割合で繁殖させてあげましょう。
過剰な給餌は水質を悪化させるおそれがありますので、メダカの様子を確認しながら給餌量を設定してください。また、定期的な水換えも必要です。

相性

水槽に浮かぶメダカ用産卵床

メダカのオスメスにも相性があり、相性があわなければ繁殖行動はとりません。
繁殖行動の選択権はメスにあるようなので、繁殖行動をとらないようであればオスの入れ替え、または複数ペアでの飼育を試してみてください。

まとめ

メダカの産卵には、光・水温・栄養の3つの要素と相性が必要です。
春夏の屋外であれば、光と水温の条件は自然と満たしてくれるはずなので、十分なエサやりを行うことで、産卵を促すことができるでしょう。ただし、夏場は屋外から室内飼育に切り替えると、産卵活動を起こさなくなることがあるようなので、注意が必要です。
日照時間・水温ともに低下する秋冬の時期においては、屋外での産卵は難しくなってきますが、条件さえ満たしていれば室内飼育で産卵させることが可能です。

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