特徴が分かりにくいメダカで、オーロラと呼ばれるメダカがいます。
今回は、分かりやすいオーロラメダカの特徴の解説や交配での作り方、オーロララメの作り方を解説します。
目次
2種類のオーロラメダカ
オーロラは2種類あります。それは見た目がオーロラなのか、それとも初めてオーロラと名付けられたメダカの血を引いているのかの違いです。それでは、この2つのオーロラを見ていきましょう。
見た目の特徴がオーロラメダカ
見た目でオーロラと分かる場合、どのような箇所を見ればよいのでしょうか。それは、頭部の色、頭部の模様、ウロコの輪郭、横からの見た目の4つのポイントです。それでは、見た目で見分けることのできるオーロラの4つのポイントを見ていきましょう。
頭部の色

オーロラの最大の特徴は、頭部がぼんやりと透けて、薄っすらとピンクに見えることです。
この特徴が見られるだけでオーロラと呼んでも問題はありません。
どのぐらいぼんやりと透けるのか、どのくらい薄っすらとピンクに見えるのかなどの基準はありません。
頭部の模様

オーロラと呼ばれる個体の頭部には、特徴のある模様があります。模様の形には個体差がありますが、通常のメダカと比べると明らかな違いがあります。
上記画像では黒斑点が背骨を中心として対称となっていますが、他にも三日月形が左右対称になっている場合などもあります。
ウロコの輪郭

黒の斑紋が散らばっているように見えるのもオーロラの特徴です。ウロコをかたどるようなこの黒色の斑紋が、のちのブラックリムと呼ばれるものになります。
横見での判別

横見で判別する場合は、半透明鱗かどうかで判別します。
半透明鱗の特徴である、透明感のある身体に、透明鱗と普通鱗の中間色である色がエラに出ていれば半透明鱗であり、オーロラメダカと呼んでも問題はありません。
しかし、半透明鱗であればオーロラと呼んでも問題なかったり、頭部がぼんやりと透けて薄っすらとピンクに見える個体をオーロラと呼んでも問題ありませんが、オーロラメダカだからと言ってそうではない場合があるのです。
それでは、その場合を見ていきましょう。
初代オーロラメダカの血筋
見た目で分かるオーロラの特徴を紹介しましたが、見た目では分からない場合もあります。それは、初めてオーロラと命名されたメダカの血を引いているかどうかです。見た目には上記で紹介したような形質でなくても、初代オーロラの血筋であればオーロラと呼んでも問題はありません。それでは、初代オーロラの血を引いているメダカを紹介します。

見た目の特徴で分かるオーロラメダカとは全く違うメダカであることがわかると思います。
頭部に特徴はなく、体にラメも入り、まるでオーロラとは呼べない別のメダカに見えますが、品種改良が進み、初代オーロラの血を引いているオーロラメダカなのです。
オーロラを交配させての作り方

オーロラメダカを作り出すには、オーロラの形質を持つ個体を掛け合わせるか、初代オーロラの血筋を持つメダカを掛け合わせるしかないと言えます。
繁殖のさせかたや飼育方法などは他のメダカと変わりません。
まだホームセンターやペットショップではなかなかお目にかかれない品種ですので、もし親魚として欲しいのであれば、お近くのメダカの販売店や、インターネットでの通販を利用するのもいいかもしれません。
オーロララメの作り方

ラメの作出方法は2つあります。それは、元々ラメを持つ同士を掛け合わせる方法か、ラメの入っていなかった個体をみゆきと交配させることです。
それをオーロラと掛け合わせることによってオーロララメメダカを作出することはできるでしょう。
オーロラメダカの販売
メダカやベースではオーロラの血筋を引いて、ラメまで出現させた個体をネット通販にて販売しています。YouTubeで販売する個体の動画も上げていますので、ぜひご覧ください。
まとめ
オーロラメダカは判別しようとするとかなりあやふやです。見た目なのか、血統なのか分かりづらいのがあやふやにさせる根源でしょう。見た目の決められた基準もなく、感覚によるところが大きい品種の一つかもしれません。それもメダカの面白さでもあり、分かりにくさでもあります。
自分好みのオーロラメダカを探し当てる楽しさのある品種の一つがオーロラメダカと言っていいでしょう。


