室内でもメダカはかんたんに飼育できることから、水槽で横から見ても楽しめる、ラメの入ったメダカの人気が高まってきています。
今回は、ラメの入ったメダカとはどのようなものなのか、そして、繁殖させてラメの入ったメダカを作ることができるのか紹介します。

ラメの入ったメダカとは

オーロラメダカ

ウロコがキラキラと光るのを、ラメといいます。現在は改良が進み、たくさんのラメを体にまとう個体が存在します。
ウロコがどのくらいの枚数キラキラ光っていればラメメダカという基準はありません。1枚でも光っていればラメメダカであり、体を覆うほどのラメでもラメメダカと分類しても問題はありません。

なぜ光って見えるのか

オーロラメダカ

虹色素胞と呼ばれる細胞質がウロコに集まることで光るように見えます。
虹色素胞は厳密には3種類あり、銀色虹色素胞、玉虫色虹色素胞、青色虹色素胞と分けられます。

虹色素胞は、体の部域によって形態が異なっており、桿状(長さ1μm前後)の顆粒をもつ銀色虹色素胞silvery guanophore、グアニン顆粒をもつやや玉虫色の虹色素胞iridescent guanophoreと格子状に配列するグアニン顆粒の抜け殻を示す青色の虹色素胞blue guanophoreに識別し得る。

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

この3つの虹色素胞で、ラメの色が決まるのです。みゆきなどに出やすい青色虹色素胞による青ラメや、最近ではオーロラと呼ばれるメダカに玉虫色虹色素胞を出して、虹色のようなラメも存在します。

ラメの入ったメダカの作り方

キラキラと光るラメメダカをどうやったら作れるのか、ラメをどうやったら全身にまとわすことができるのか気になる方は多いと思います。
ここでは、そんなラメを増やすようなメダカの作り方を2つ紹介したいと思います。

ラメメダカ同士を交配する

3匹のオーロラメダカ

これが一番オーソドックスなやり方です。ラメが多いメダカ同士を掛け合わせる事によって作出します。

新たに作出

指で取られたメダカの卵

元々は数枚しかラメの入っていなかった個体をみゆきと交配させることにより、たくさんラメを持つ個体が作り出されました。
水槽をのぞくと、数枚のラメを持った個体がいるかもしれません。その個体とみゆきをかけ合わせてラメのメダカを作出していくのは面白いでしょう。

まとめ

ラメメダカのキラキラと光るうろこはとても綺麗で癒やされます。そんなラメメダカをゼロから作り出すことにチャレンジしてみることもメダカ飼育の面白さでしょう。

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