一般的に黒メダカとは、自然に生息しているメダカのことを指します。
しかし、最近のメダカブームでメダカの品種改良が進み、全身真っ黒なメダカや、ラメが入ったメダカまで誕生してきています。今回は、メダカがなぜ黒くなるのか、また、代表的な黒メダカも紹介していきます。

自然界のメダカ

自然のメダカ

地域によっては絶滅危惧種にもなっているメダカ。キタノメダカとミナミメダカの2つに大きく分類されますが、自然界に生息しているメダカを総称して黒メダカといいます。
黒メダカは環境によって体色が異なる場合があります。それは3つの理由があるからです。それでは、その3つの理由を見ていきましょう。

黒くなる3つの理由

メダカが黒くなるのは3つの理由があります。それは、背地反応、性的興奮、そして縄張り争いです。

メダカは、体表を背地色に合わせた保護色でカモフラージュして、外的に見つからないように環境適応している。また、体色はなわばり争いやメスの略奪争いのときの威嚇に、そして種のあいだ、オスとメスのあいだの相互認識にも役に立っている。

青弓社:『メダカと日本人』より引用

背地反応を見てみた

本当に背地反応が起こるのかどうか、飼育している黒メダカを使って実験をしてみました。

黒い容器の中のメダカ

白い容器の中のメダカ

白い容器の中のメダカ

白の容器に移した個体が、グレーがかった色に変わりました。画像の個体は全て同じ個体を撮影しています。

今回は短時間での背地反応をみていきましたが、長期間同じ背地環境に置かれると、色素胞の数や形状が変化してきます。つまり、黒色にしたければ、黒の容器で飼育していくと自然と体色が黒寄りになっていくのです。
それでは、品種改良の進んだ代表的な3種類の黒メダカをみていきましょう。

代表的な黒メダカ3種類

黒メダカ

黒メダカ

今回の実験でも使った黒メダカです。自然に生息している黒メダカと比べると、全体的に黒色を帯びています。
背地反応をするので、透明がかったグレーのような体色にしたければ白の容器、黒色に寄せたければ黒色の容器で飼育すればよいでしょう。

オロチ

オロチ

オロチは黒メダカを代表するメダカと言っても過言ではないでしょう。通常の黒メダカは背地反応によって黒色が濃くなったり薄くなったりしますが、このオロチは人の目には色が変わらないように見え、ヒレまで真っ黒なのが特徴です。

オーロラ黒ラメ

オーロラ黒ラメメダカ

ブラック半透明鱗ラメメダカもこれに含まれます。体色も黒で、ラメと半透明鱗が入るというとても美しいメダカです。

まとめ

黒メダカと一言ではまとめきれない様々な種類の黒メダカがいます。自然界にいる黒メダカと鑑賞用に品種改良された黒メダカでは見た目は大きく異なります。
ぜひ自分好みの黒メダカを見つけて、飼育にチャレンジしてみましょう。

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