メダカと聞いて、まず思い浮かべるメダカはヒメダカ(緋メダカ)という方も多いのではないでしょうか。
今回は、ヒメダカの値段や寿命だけでなく、オスメスの見分け方や、なぜ黄色の体色に見えるかなども解説していきます。

ヒメダカの値段

100円

ヒメダカの値段は1匹100円を切るかなり安いメダカです。日本全国、数多くのメダカ愛好家たちにヒメダカは繁殖され、価格が安くなったのです。
そんなヒメダカは、いったいどのように産まれたのでしょうか。

ヒメダカはどのように産まれたのか

ヒメダカ

江戸時代に発行された梅園魚譜という本に詳細な絵で紹介されている、とても歴史のあるメダカです。
しかし、そんな昔から親しまれてきたヒメダカはいつどのようにして産まれたのか、分かっていないのです。

ヒメダカの飼育と寿命

ヒメダカは他のメダカと比べて飼育方法や寿命に違いはあるのでしょうか。それでは見ていきましょう。

ヒメダカの飼育

飼育方法

水槽の中の水温計

他のメダカと飼育方法は変わりません。1匹あたり1リットルの水量で飼育してあげれば問題ないでしょう。低水温から高水温にまで対応できるメダカですが、適水温は24〜28℃です。エサも市販されているもので結構です。

ファイブプランクリスタル水温計SS

オスメスを見分けて繁殖させる

ヒメダカだからと言って、他のメダカと繁殖方法は変わりません。
まずはオスメスを見分けてみましょう。

メダカのメスの特徴
メダカのオス

オスメスも通常のメダカと同じです。背びれ、尻びれ、腹びれの3つのヒレを見分けることでオスメスが分かります。
オスを基準に見てみると、

  • 背びれ…オスには切れ込みが有る
  • 尻びれ…オスは平行四辺形のような形
  • 腹びれ…オスは丸型で、メスより小さい

あとは、エサやりもきちんと行い、適水温で飼育してあげればたくさん卵を産んでくれるでしょう。卵を産み付ける産卵床も、100均で揃えて自作することもできますので、ぜひチャレンジしてみてください。

ヒメダカの寿命

ヒメダカ

ヒメダカの寿命は、他のメダカと変わりません。メダカの寿命は2年半〜3年と言われていますので、ヒメダカもそれにあてはまります。

ヒメダカはなぜオレンジ色なのか

ヒメダカ

ヒメダカはその黒っぽい野生メダカと同じニホンメダカであるが、遺伝子が変化したために野生メダカのように黒い色素をつくれなくなって、オレンジがかった緋色をしている。

青弓社:『メダカと日本人』より引用

2種類のヒメダカ

ヒメダカは遺伝子型でいうと2種類あります。それは、色消し因子(ci)と呼ばれるものを持っているのか、いないのかで分類されます。それでは2種類のヒメダカを見ていきましょう。

ヒメダカ(bbRR++)

ヒメダカ

緋メダカ(bbRR、bbRr)、または白メダカ(bbrr)において黒色素胞は存在するが、黒色素胞を含んでいない。

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

ヒメダカのウロコには黒色素胞がなく、黄色素胞が多いのも特徴でしょう。

クリームメダカ(bbRRcici)

クリームメダカ

ヒメダカの++の代わりにciciへとなっています。この色消し因子(ci)とよばれるものの作用で、体色が白になります。体色が白なので白メダカと間違いやすいですが、ヒレに若干黄色が出ることが多いのが特徴です。
1969年頃には岡山の竹内哲郎博士によって作出されています。現在は、その直系ではないですが、遺伝子型は同じメダカが、シルキーという名前で販売されています。

まとめ

ヒメダカも他のメダカと同じように飼育でき、繁殖まで楽しめるメダカです。
値段も安いですので、まずヒメダカから飼育を始めるのもいいでしょう。

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