メダカ飼育において飼育水の温度は、メダカの行動や生死を左右する要素です。
メダカの好む温度帯から、何度まで耐えることができるのか、メダカ飼育における水温についてまとめています。

適温

水槽の中の水温計

メダカは、16℃以上の水温で活発に行動を始めます。
自然環境における春~夏の水温に近く、この水温帯では繁殖(産卵孵化)も可能です。

16℃以上の水温でも、

メダカの生活には二四度~二八度の範囲で日周期的変動のある温度条件がいい。

青弓社:『メダカと日本人』より引用

といわれており、特に24~28℃がメダカ飼育の適温であると言えます。
各社より販売されているメダカ用ヒーターの設定温度も、18(±2)~26℃(±2℃)のものが主です。

水温変化

棒グラフ

メダカは急激な水温変化がなければ、1~40℃前後の水温には耐えられると言われています。
この水温の上限下限は、飼育環境における平均的な水温にも影響を受けるようで、

成魚を水温30℃の実験水槽に移し、その温度を1℃約10~15分間で上昇させて目的の水温に持って行った後、2時間放置して致死率(もしくは温熱昏睡率)を調べた

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

上記実験においても、高い水温で飼育されている個体は、低い水温で飼育されている個体と比べ、より高温でも耐えることができる、という結果が得られています。
つまり、自然環境に従い、暑い時期は高温に耐え、寒い時期は低温に耐えられる体をしているということになります。
反対に言えば、平均気温(水温)が高い夏場に40℃程度の水温に耐えた個体であっても、平均気温が下がってきた秋口に同じ高水温に耐えられるかといえば、たとえ水温変化が緩やかであっても、耐えられる確率は下がる、ということを意味しています。

高水温(夏場)の飼育

容器

メダカの飼育をしている発泡スチロール容器

水量・水深のある容器や、発泡スチロール製の容器を採用することで、水温変化を緩やかにすることができます。
太陽光は、メダカの健康にとって重要な要素のひとつではありますが、夏場、直射日光が当たりすぎる場所は、水温の急上昇を招きます。よしずやカーテンなどで飼育容器への直射日光を遮るか、水草や流木などで飼育容器内に日差しを避けられる場所を設けてあげるといいでしょう。

溶存酸素

エアストーンによるエアレーション

水中に溶けている酸素は温度に反比例し、水温の高い時期は、酸素量は少ない状態です。
水中の酸素は風などで水面が波立つことや、エアレーションなどで供給されますが、濃すぎるグリーンウォーターや多すぎる水草など、条件が揃うと、酸素欠乏に陥るおそれがあります。

水質悪化

ドクロとアンモニア

水温が高くなると、メダカの活性があがり、餌を食べる量も増えていきます。
食べる量が増えれば排泄量も増え、また、フンや餌の食べ残し、枯れた水草などが早く悪くなるため、水質を悪化させる要因となります。
また、濾過バクテリアの生育適温は25~30℃であり、また、硝化には酸素を必要とすることから、結果として水質の悪化を招くことがあります。
メダカの様子を見ながら、水換え頻度の調整が必要です 。

低水温(冬場)の飼育

水槽用ヒーター

メダカは10℃以下では餌をほとんど食べなくなり、5℃以下で冬眠(休眠)状態に入ります。冬眠中は、水質悪化や酸素欠乏の心配も少なく、秋までにしっかりと太らせて体力をつけていた成魚であれば、減った飼育水を足してあげる程度の管理で、冬越しが可能です。
屋内飼育の場合は、16℃程度を保てる場所での飼育か、ヒーターによる加温が無難です。

まとめ

メダカは適応できる水温幅が広く、屋外でも年間を通して飼育することが可能です。
それでも、過剰な高低水温や、急激な水温変化により、メダカの健康を損ねたり、最悪の場合死に至らしめてしまうことがあります。
こうした状況を避けるため、メダカにとって適当な水温管理をしてあげることが重要です。

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