ホームセンターやペットショップなど、身近なお店で買うことができる青メダカ。自然界に最初から存在していたわけではなく、交配によって産まれてきたメダカです。
今回は、そんな青メダカがなぜ青に見えるのか、そして値段から交配での作り方だけでなく、2種類の青メダカを紹介していきます。

青メダカとは

青メダカ

青メダカとは、野生の黒メダカ白メダカが交配して産まれたものです。
体が少し青みがかって見えるのが特徴です。実は、青色の色素胞を持ち合わせていないのに青色に見える不思議なメダカなのです。

なぜ青色に見えるのか

メラニンの十分ある黒色素胞をもつが、黄色色素をもつ黄色素胞がほとんどないため、青みを帯びてみえるだけで、青い色素があるためではない。

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

体色は黄色素胞が少ないのが影響しているのと、ウロコには黄色素胞がないので、より青色を際立たせています。これが青メダカの魅力だといえます。
それでは、この青メダカをお店で購入すると、どのくらいの値段がするのか見ていきましょう。

青メダカの値段の最安値は148円!?

青メダカ148円

筆者の住んでいる地域での青メダカの最安値は1匹148円(税抜)で、白めだかと同じ金額でした。
青メダカと一言で言っても、繁殖業者と、エサまでこだわっているブリーダーが育てている青メダカでは体型にまで違いが大きく出てくるものです。ブリーダーが育て上げた数千円もする青メダカもいますが、今回は近所でも購入できる青メダカの最安値を調べてきました。
しかし、購入せずとも青メダカを交配で作出することはできます。それでは、青メダカの交配での作り方を見ていきましょう。

青メダカの交配での作り方

メダカの稚魚

青メダカを交配させて作出するのは、黒メダカと白メダカが必要です。
メンデルの法則で考えると、黒メダカと白メダカを交配させて、孫にあたる代で青メダカが16匹中3匹産まれる計算になります。

2種類の青メダカ

青メダカは2種類あります。それは、色消し因子(ci)と呼ばれるものを持っているのか、いないのかで分類されます。それでは2種類の青メダカを見ていきましょう。

アオメダカ(BBrr++)

青メダカ

一般的に青メダカと呼ばれるものです。今回値段を調査したときに売られていたのも、この種類でした。

ウスアオメダカ(BBrrcici)

ウスアオメダカ

+の代わりにci因子が加わると、黄色素胞内のプテリンとカロチノイドの蓄積が不完全に抑制され、白色素胞の形成が3〜4倍も促される

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

青メダカの++の代わりにciciへとなっています。この色消し因子(ci)とよばれるものの作用で、ウスアオメダカは青メダカと比べると、体色は透明感があり、少しの白みを帯びているメダカとなるのです。

まとめ

青メダカは近くのホームセンターやペットショップなど、メダカを取り扱うショップではほとんどのお店で取り扱っている身近なメダカです。
元々自然界にいたメダカではなく、交配によって産まれたメダカです。値段も安く、手が出しやすいお値段の青メダカですが、交配で作出するのも面白いでしょう。
ぜひ、青メダカが欲しくなったときは、交配をして作出にチャレンジしてみてください。

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