昔から金魚藻と呼ばれ、親しまれている水草があります。その中の一つがマツモです。
見た目の美しさだけでなくメダカとの相性もいいことから、育てている方や、これから育ててみたいと思っている方は多いのではないのでしょうか。
今回は、マツモの育て方や生態について紹介していきます。

マツモとは

マツモ

スイレン目マツモ科に属する、松葉に似た針状の葉を輪生させる根を張らない水草です。弱アルカリ性〜弱酸性で生息可能で、水温も16〜28℃が適水温となっています。


食用として出回っているマツモは海で捕れたものであり、今回紹介する淡水に生息するマツモとは別のものです。

マツモにも種類がある

マツモの実

出典:アクアリウム図鑑より引用

ゴハリマツモと呼ばれる通常のマツモの変種がいます。通常のマツモと見分けが付きませんが、マツモが付けた果実の針のような突起物の本数が3本であればマツモ、5本であればゴハリマツモと呼びます。
日本原産のマツモの他に、イギリスマツモやマツモspと呼ばれる葉が太い種類もいます。水温もマツモに比べて低水温まで好むのが特徴です。

マツモの育て方

メダカとマツモ

メダカが好む水温水質であれば問題なく飼育できます。上記した通り、弱アルカリ性〜弱酸性で生息可能で、水温も16〜28℃が適水温であることから飼育はかんたんといえるでしょう。
成長も早く、飼育もかんたんが故に水面に繁茂してしまい、水槽内に光が届きにくくなることがあります。水槽内にきちんと光が届くようにトリミングしてあげることが大事です。

マツモは色が変わることがある

色が変わったマツモ

マツモは低水温にも強く、メダカと一緒に越冬も可能です。適水温の時のマツモは全体的に緑ですが、冬に入り寒くなると先端だけ色が落ちるときがあります。飼育上問題はありません。

メダカの産卵床としてのマツモ

マツモに付いたメダカの卵

メダカは好んでマツモに産卵します。メダカ飼育でよく登場するアナカリスと水草と比べても、マツモの方に産卵することが多いです。
メダカを繁殖させたいけど、水槽の見た目にもこだわりたいという方は、マツモは観賞用にも産卵床としても非常に向いています。

マツモの入手方法

水草の生えた池

ネット通販でも購入できますが、マツモは全国どこでも自生している水草です。ため池や用水路でも見かけることがありますので、ぜひ自然に自生しているマツモの採取にチャレンジしてみてください。
ネットで購入したマツモであれ、自生していたマツモであれ、トリートメントを行うことをおすすめします。

まとめ

マツモはかんたんに育てやすく、見た目も美しいことから観賞用としてアクアリウムにとても人気があります。最近ではメダカブームもあり、観賞用だけではなく、産卵床として使う方も増えているのではないでしょうか。

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