メダカがエサを食べない理由は、季節・水質・病気・エサの種類の4つのどれかが原因だと考えられます。今回は、みなさまが育てているメダカが一体何が原因でエサを食べないのかわかりやすく解説したいと思います。

季節が原因の場合

ふきのとう

冬が明け、春になってくると徐々に水温も上昇してきます。水温が上昇すると、いままで冬眠状態であったメダカがエサを食べるようになります。しかし、冬眠で消化器官が弱ったメダカにエサを与えすぎると内臓が弱ってしまい、体調を崩すことがよくあります。その結果エサを食べなくなるのです。
春先のメダカ飼育はエサの与えすぎには十分注意し、水温を見ながら徐々に与えるエサの量を増やすのがいいでしょう。

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夏は水温が一番上昇する時期です。この時期にエサを食べなくなる理由は、水中の溶存酸素量が減ってしまうことです。メダカはエラ呼吸ですので、水中の溶存酸素量が減ってしまうとエサを食べなくなってしまいます。高い水温になると、酸素が水に溶けにくくなることが原因です。
この場合、日よけを用意し、エアレーションで酸素を送ってあげれば解決します。

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は荒食いの時期です。この時期にエサを食べないようであれば、メダカをよく観察することが重要です。
複数匹飼育していて全ての個体がエサを食べなければ、水質の悪化や溶存酸素量の低下が考えられます。1匹だけエサを食べないのであれば、病気の疑いや、体の大きな個体に先に食べられている可能性もあります。

メダカは秋になり、水温が下がってくるとエサを徐々に食べなくなっていきます。そして冬になると冬眠状態になり、ほとんどエサを食べることはありません。この時期はむしろ餌切りを行い、水質が悪化するのを防ぎましょう。

水質が原因の場合

汚れている水槽

メダカはエラ呼吸のため、水質が悪くなったり酸欠になったりすると食欲が落ちます。水質悪化の場合は水換えの頻度の確認であったり、酸欠の場合は1つの水槽に対して適切な匹数で飼育されているかどうかの確認が必要です。

病気の場合

水カビの生えたメダカ

病気が原因でエサを食べることすらできない状況は、4つの原因の中で最も悪い原因と言えるでしょう。やせ細り病という病気もあり、エサも食べられなくなり死んでしまう病気もあります。病気になってしまったメダカを治す方法は、塩浴やメチレンブルー等を使用して病状にあわせて治癒させていくことがいいでしょう。そもそも病気になってしまう原因は水質の悪化が多いので、併せて水換えの確認も必要でしょう。

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エサの種類が原因の場合

筆者はキョーリンの金色のパッケージでエサやりをしていますが、他のエサも試したくなり、いつもとは違うメーカーのエサを購入したことがあります。そのエサを与えてみると、明らかにエサの食いが悪かったのです。与えたエサの量はいつもと変わらない量でしたが、新しく購入したエサはほとんど食べ残されました。新しいエサを回収し、いつものキョーリンのエサを与えるときちんと食べてくれました。

メダカの餌

新しいエサを食べない理由は2つあると考えられます。
1つ目が、いつものエサとは違うエサだったために、メダカが違和感を覚えて食べなかったことです。新しく買ったエサを初めから与えていればキョーリンのエサは食べなかったかもしれません。
もう一つの理由は、単純に新しく購入したエサの品質が悪い場合です。ちなみに新しく購入したエサの口コミをネットで検索してみると、食べ残しがかなり多いとのことでした。今回の食べなかった理由は後者の方かもしれません。
また、メダカが口からエサを吐き出したり、また食べたりと繰り返しているのを見かけることがあるかもしれませんが、その行為自体には問題ありません。メダカにも小さいですがちゃんと歯が有り、複数回に分けて噛んで食べることは魚類全般によくあることです。

まとめ

メダカがエサを食べない4つの理由を紹介しました。自然が原因の場合・人が原因の場合といろいろなことが考えられます。それぞれに適した解決方法を紹介させていただきましたので、みなさまのメダカ飼育のお役に立てれば幸いです。

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