春になり、気温が高くなってくると、冬眠から明けたメダカたちは活発になってきます。
日照時間も長くなり、繁殖行動をとるようなメダカもみられるかもしれません。
一方で、春はメダカが体調を崩しやすい時期でもあります。
今回は、春季におけるメダカ管理で気をつけたい要素を、大きくふたつご紹介します。
水温
春先は気温差が激しい季節であり、日中は20℃前後まであたたかくなっても、朝方や夜間には10℃を切るような日も珍しくありません。
急激な水温の変化はメダカの体に負担をかけ、体調を崩したり、死んでしまう原因にもなります。
水量・水深のない容器での飼育は、水温の変化が起こりやすいので注意が必要です。
容器に日陰をつくり日中の水温上昇を抑えることで、1日の水温変化をゆるやかにすることが可能です。
また、気温(水温)の低い日の給餌は、消化不良や食べ残しによる水質悪化の原因にもなりますので、気温にあわせた量の餌を与えるようにしてください。
室内から屋外へ
冬場に室内で飼育していたメダカを屋外へ移す際には、なるべく気温の高い(室内との気温差の少ない)日中に行うのが無難です。屋外へ移す日は、予報などで向こう数日の気温を確認したうえで選んでください。
水質
メダカが動き出し餌を与えるようになると、当然、食べ残しやフンなど、水を汚す要素も多くなります。
残餌やフンからアンモニアを発生させる従属栄養細菌や、アンモニアを分解する硝化バクテリアも、メダカ同様、水温の上昇とともに活発になりますが、水温変化の激しい春は水質も安定しづらい時期です。
水質の悪化は水換えを行うことで改善されますが、いちどに多量の換水は思わぬ水質の変化が生じてしまうおそれがありますので、メダカの様子をみながら、少量ずつのこまめな掃除・水換えで対応しましょう。
まとめ
あたたかくなりはじめる春は、メダカをはじめ様々な生き物が動き出す時期です。
一方で、屋外における水温・水質の維持が難しい時期でもあります。
メダカの様子や、気温(水温)の推移に応じた管理をおこなって、無事に春を過ごさせてあげましょう。