無事に卵から孵化したメダカの稚魚(針子)は、まだまだ体は弱々しく、成魚と違って体も出来上がっていません。そんな産まれたばかりのメダカの稚魚の生存率は一体どのくらいなのでしょうか。今回は、メダカ飼育に良いとされるグリーンウォーターで産まれたての10匹の稚魚を2周間育ててみましたので、紹介していきます。

産まれたてのメダカの稚魚

今回の稚魚は、メダカの中でも最も人気のある品種の一つである楊貴妃の稚魚を10匹育ててみました。楊貴妃の成魚は赤みがかった体色ですが、稚魚の体色は赤みがかっていません。黒寄りの体色だったり、シルバー寄りの体色だったり、産まれた時点で個体差が出ています。
今回の観察は2月に行っています。外の気温もまだ低いため基本的には室内で飼育し、晴れの日のみ屋外に出して日光浴させるような飼育方法です。

水合わせ

予め用意していたグリーンウォーター水合わせをして、稚魚の飼育水をグリーンウォーターにしました。グリーンウォーター自体がエサの効果もあるとのことだったので、今回は給餌は行わずに育ててみます。

死魚が発生

針子の死骸

2日目に、稚魚10匹の中のが1匹死んでしましました。仮に水質が合っていなければもっと死魚が増えていたであろうと仮定し、そのまま水換えは行わずに飼育を続けました。

栄養袋がなくなる4日目

3日前後でなくなると言われる栄養袋(ヨークサック)がなくなっても残りの9匹は泳いでいます。やはりグリーンウォーターがエサの代わりになっているようです。

また死魚が発生

5日目に死魚が3匹でてしまいました。一気に死魚がでてしまったので水換えも考えましたが、稚魚への水流の影響も考え、様子を見ることにしました。

2週間後

その後死魚もでることなく、残った6匹の稚魚は元気に泳いでいます。メダカの稚魚10匹の2週間後の生存率は60パーセントでした。

まとめ

メダカの卵

稚魚が産まれて5日目までが生死を分けるポイントだと感じました。要因は2つ挙げられます。
1つ目は、産まれてすぐに環境に順応できるかどうかです。2日目に死んでしまった個体はこれに当てはまると思います。
2つ目は、エサをきちんととれているかどうかです。5日目に死んでしまった3匹はこれに当てはまります。もし、きちんと給餌を行っていれば生き延びた個体かもしれませんが、給餌による水質悪化での死魚発生も考えられるので、別の個体が死ぬ可能性も出てきます。
この2つの要因を乗り切れば死魚はなくなります。
今回の観察が、皆様のメダカの稚魚の生存率をあげるためになれば幸いです。

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