メダカに良いグリーンウォーターを自然に作るのはとても難しいです。それは、様々な種類の植物性プランクトンのどの種類が発生するか分からないところにあります。
今回は、3種類の水を用意してグリーンウォーターを作ることにチャレンジした内容を紹介します。
目次
メダカにとって良いグリーンウォーターとは
そもそも、メダカにとって良いグリーンウォーターとはどのようなものを指すのでしょうか。ここではエサと水質の、2つの要素について紹介します。
エサとして栄養価が高い
メダカにとって、栄養価の高いグリーンウォーターはエサにもなり得ます。栄養価の高いグリーンウォーターで代表的なものは、クロレラ、ゾウリムシ、ユーグレナと呼ばれるミドリムシが当てはまります。この3種類のいずれかの割合が多ければ栄養価の高いグリーンウォーターと言えるでしょう。
水質浄化
植物プランクトンは光合成で、有毒な物質である硝酸を利用するため、水質の悪化防止につながります。
実際、栄養価が高く、水質浄化もしてくれるグリーンウォーターができるのか実験してみましたので、見ていきましょう。
準備した3種類の水
水道水、メダカを飼育している飼育水、グリーンウォーターの種水をカルキ抜きした水で薄めたものを用意しました。この3種類の水でグリーンウォーターを作ることにチャレンジしたいと思います。
水道水
蛇口からそのまま注いだものです。
メダカを飼育している飼育水も、カルキ抜きした水も、元は全て同じ水道水です。
メダカを飼育している飼育水
実際にメダカを飼育している水槽の水を使いました。
グリーンウォーターの種水
屋外で飼育しているメダカの飼育水がグリーンウォーターになっていたので、それを種水として観察することにしました。
グリーンウォーターを50ミリリットル測り、予め用意していたカルキ抜きした水で薄めたものを準備しました。
日光のあたるベランダに置いて観察
1日目
日光の当たるベランダに設置しました。これから経過観察していきます。
6日目
ここで、種水を使っていたペットボトルに変化が出てきました。
種水を使っているペットボトルの底に植物性プランクトンが溜まりだしてきたのです。
植物プランクトンも呼吸を行い、酸素と二酸化炭素が必要なことをすっかり忘れていました。これに気づいて、毎日ペットボトルを振るようにし、空気を送るようにしました。
2周間後
水道水と飼育水に変化はありませんが、種水の色が若干茶色みを帯びてきました。
3週間後
水道水は変化ありませんが、種水と飼育水はそれぞれ茶色みを帯びた水と、緑がかった水へと変化していました。
考察
エサになりうるのか
元からグリーンウォーターの種水と、飼育水がグリーンウォーターへと変化した水を比べると、水の色が違うことから、発生している植物性プランクトンが違うことは明らかです。
栄養価の高い植物性プランクトンだけを意図的に発生させることは難しく、今回発生させたグリーンウォーターの品質のばらつきをみても、エサになるとは言えません。
水質浄化はするのか
植物性プランクトンが硝酸を使用することを考えると、今回発生したグリーンウォーターもその役割は果たせるでしょう。
まとめ
今回はグリーンウォーターをペットボトルで発生させようとしたことが反省点です。もっと空気に触れる容器を用意すれば早くグリーンウォーターを作ることが出来たと思いました。
メダカにグリーンウォーターを水質浄化に使うのはおすすめですが、エサにはあまり使えないように思います。高栄養価なクロレラ等を別に添加すれば十分なエサにはなりうるでしょう。