メダカは屋内でかんたんに飼育できますが、メダカにとっては屋外と比べると過酷です。そこで今回は、なぜ屋内での飼育は屋外と比べて過酷なのかという3つの要因と、屋内で飼育する時に気をつけるべき点を紹介します。

屋内飼育が難しい3つの要因

屋内で飼育してあげたほうがメダカに優しいと思ってしまいますが、実際は過酷と言えます。一体、どのような点が過酷なのでしょうか。ポイントとなる3つの要因を紹介します。

酸素

水中の泡

屋内での飼育だと、供給される酸素は少ないです。
屋外だと常に水中に酸素が供給されます。風のゆらぎで生まれる水の流れ、水草のような水中植物を入れていると酸素が供給されるのです。
屋外での水温の変化も酸素供給に一役買っています。昼間温められた水は夜間に冷えます。冷たい水は比重が重いため、底の方に沈みます。上から下への水の循環が起こることで水が滞留することはなく、常に酸素が供給されるのです。

日光

魚の骨

日光が良い理由は、紫外線でビタミンAとDが作られ、メダカの免疫力と骨作りを助長してくれるからです。屋外と比べて屋内での飼育は、日の傾きなどが影響して、紫外線が当たる量は少なくなります。
光が重要なのは、光が十分に当たることで肝臓の働きが活発になります。肝臓で卵の成分が作られるため、産卵に必要な栄養分が揃うわけです。

水温

水槽の中の水温計

メダカは人間と違って変温動物であり、一定の水温がメダカにとって快適だとは限りません。メダカは1〜40℃までの水温に対応できます。水温変化がメダカにとって優しいのではなく、水温の変化によって起こる現象がメダカにとって優しいのです。酸素での説明がその通りです。

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これで屋内飼育も怖くない

酸素・日光・水温の3つの要因が屋外飼育では理にかなっています。
つまり、この3つの要因を屋内での飼育に取り入れれば、自然の環境に近い飼育が可能になります。

酸素

エアストーンによるエアレーション

エアレーションを導入してあげましょう。針子へのエアレーションは注意が必要ですが、少し大きくなった個体へのエアレーションは成長を助長するような実験結果もでていますので、ぜひ導入してみてください。

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照明

雲と太陽

紫外線だけに着目すれば、照明はかないません。しかし、光という要素がメダカにとって重要です。それは市販されている水槽用の照明で十分です。メダカの健康を左右するのは紫外線だけではなく、酸素やバクテリアを含めた水質で決定するものなので、心配ありません。

水温

氷がはった湖

屋内での飼育で、水槽が凍りついたり煮えたりするようなことはよほどのことがない限り起きないでしょう。自然界では凍りついてしまって冬をこせない個体もいるのです。そういう点では屋内飼育は優れていると言えるでしょう。

まとめ

メダカを飼育するための3つの要因さえ分かれば、屋内で飼育することはかんたんだといえます。メダカは対応できる水温の幅も大きく、繁殖もかんたんですので、ぜひみなさんもチャレンジしてみてください。

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