メダカにとって酸欠の状態とは生死を分ける危機的状況と言えます。
メダカが酸欠になると、どのような症状がでるのでしょうか。また、酸欠になぜなってしまうのか、酸欠になった場合どのような対策をすればいいか解説していきます。
目次
メダカが酸欠になったときの症状
メダカが水中の溶存酸素量が低くなったときに見せる第一段階目の行動として、鼻上げと呼ばれる行動をします。鼻上げとは、水面に口を近づけて泳いでいることです。これは空気を吸っているわけではなく、空気と直接触れている水面の方が溶存酸素量が多いために、水面の水で呼吸しているのです。
鼻上げと間違えやすい行動
メダカは時間帯によって泳層が異なります。日が昇っている時間帯は水面近くを、日が落ちた時は底の方をを好んで泳ぎます。昼頃にメダカが水面近くを泳いでいたとしても、鼻上げをしているとは限らないのです。
お昼ごろになりみんな浮いてきました
— めだかやベース (@medakayabase) February 14, 2020
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鼻上げとの見分け方は、鼻上げの場合は容器内のほぼすべてのメダカが鼻上げをしており、横たわっている個体が見られる場合もあります。
酸欠の原因
水温
水温によって水中の溶存酸素量は変わります。低い温度ほど溶け込みやすく、高い温度ほど溶け込みにくくなります。特に夏場は高水温になりやすいため、酸欠になりやすいです。
水草やグリーンウォーター
日中は光合成を行い酸素を出してくれる水草も、日が落ちてしまえば呼吸するので、溶存酸素量は減ります。あまりにも濃い密度で入れている水草やグリーンウォーターの水槽は、夜間に酸欠になるおそれがあります。
過密飼育
メダカはエアレーションを準備するほど呼吸するのに酸素を必要としませんが、それは1匹あたり1リットル以上で飼育している場合です。もし、それを超えるような密度で飼育すれば酸欠になる恐れがあります。
酸欠の対策
エアレーション
真っ先に思いつくものがエアレーションではないでしょうか。エアレーションは水中に空気を直接おくるので、溶存酸素量を増やすことができます。
ストローで吹く
人間の呼吸で二酸化炭素が多そうですが、ほとんど酸素は消費されていません。空気中に約21パーセントの酸素がありますが、呼吸で吐いた酸素は約19パーセントもあります。臨時でストローで吹いてあげることは水中の溶存酸素量を増やします。
錠剤を使う
酸素を出す錠剤も販売されています。酸欠の予防にも使えます。
外に出す
外に出すことによって水面が風に揺らされ、水面と空気が触れる面積が増すため溶存酸素量が増えます。
まとめ
メダカの酸欠状況を見分けるのは難しいことです。少しでも酸欠が疑われる場合は、すぐにエアレーションを使うことをおすすめします。