メダカをお店で見たり、選別するときに、分かりにくいメダカの形質として、透明鱗があげられます。
今回は、透明鱗メダカの説明だけでなく、3種類の透明鱗を画像つきで紹介していきます。
透明鱗とは
一般的な透明鱗メダカとは、エラ蓋の虹色素胞がなくなることによって、エラ蓋が透けてエラの赤色が外から見えることを言います。他にも、体色に透明感があったり、ヒレ美(ひれび)とよばれるヒレの中まで鮮やかな特徴があったりと、様々です。
この透明鱗は大きく分けて3種類あります。それでは、この3種類の透明鱗を画像つきで見ていきましょう。
3種類の透明鱗
透明鱗は3種類あります。パンダと呼ばれる強透明鱗、透明鱗、オーロラと呼ばれる半透明鱗の3種類です。
強透明鱗(パンダ)
目の周りの虹色素胞がなくなり、黒く見え、浮き袋も透けて見える形質です。
3種類の透明鱗の中で一番透明鱗としての度合いが高いものです。
透明鱗
一般的な透明鱗
エラ蓋の虹色素胞がなくなることによって、エラ蓋が透けてエラの赤色が外から見えている形質です。透明鱗というのは、一般的にこれを指します。
ホホ無し透明鱗
一般的な透明鱗とは違い、エラ蓋は虹色素胞で覆われており赤くなく、体に透明感と、ヒレ美があるものです。
体にどれくらいの透明感が必要なのか、ヒレ美はどのくらい色が入っていなければならないかなどの基準はありません。
両方のエラ蓋が虹色素胞で覆われているものをホホ無し、片側だけのものを片ホホと呼びます。
半透明鱗(オーロラ)
透明鱗と一般的な普通鱗と呼ばれるものの間にあり、体も透明感のある形質です。半透明鱗も、どの程度で半透明鱗かの基準はありません。
半透明鱗のみで見分けることは難しく、透明鱗と普通鱗のメダカを見比べながら半透明鱗を見分けることになります。
まとめ
透明鱗は明確な基準がなく、大変あいまいな分け方になってしまいがちです。
大きく分けて3種類ある透明鱗を理解することで、透明鱗がどのようなものなのか把握できるようになってきます。
最終的には人の感覚的な部分に頼っての選別になりますので、たくさんの透明鱗のメダカを見て、自分なりの選別方法が確立されるのも面白いでしょう。