メダカ飼育していても、旅行や出張など、家を空けなければいけない状況は起こりえます。
家を留守にする、世話のできない間に、メダカが死んでしまうようなことはあるのでしょうか。
今回は、家を空ける際に気を付けるべきことをご紹介します。
餌
メダカは1週間程度であれば、餌を食べられなくても餓死してしまうことはほとんどありません(※冬眠中であれば、もともと給餌は不要です)。
また、水分中には、プランクトンやバクテリアなど餌の変わりとなるものが多く存在しています。屋外飼育や水草を投入した容器は、それらが発生・繁殖しやすい環境です。
家を空ける前の過剰な給餌は厳禁です。メダカには胃がないため、食べ溜めができません。餓死を予防する効果は見込めず、ただ水を汚してしまう原因になってしまいます。
それでも餌が心配な場合や、さらに長期間家を空ける際には以下を参照してください。
生餌
ミジンコや赤虫などの生餌は、メダカ自身のタイミングでの捕食が可能で、かつ食べ残しによる水質悪化のリスクが低い餌です。
一方で、飼育水中で死んでしまった場合、その死骸は水質を悪化させるおそれがあります。
グリーンウォーター
グリーンウォーター飼育の場合は、餌の心配はほとんどしなくて良いでしょう。
飼育水中にメダカの餌となる植物プランクトンが大量発生した状態であるため、生餌同様、個々のメダカのタイミングでの捕食が可能であり、また、水質悪化のリスクも低いです。
オートフィーダー(自動給餌器)
各メーカーより販売されています。
食べ残しによる水質の悪化に備えて、餌量は通常よりも少な目(1/2~1/3程度)に調整しましょう。
製品によっては、餌との相性により目詰まり等、動作不良を引き起こすことがありますので、用法を順守して使用してください。
水質
飼育水はメダカ飼育における大切な要素であり、水質はメダカの生死を左右する要因です。
通常、水質の悪化は水換えによって改善されます。留守期間が通常行っている水換え頻度以内であれば問題はないはずですが、長期にわたって家を空ける際には、水質悪化がメダカに悪影響を与えるおそれがあります。
水質は、餌の食べ残しやメダカの糞尿などを原因に、水温(季節)・水量などと作用しながら悪化していきます。先述のとおり、過剰な給餌も水質悪化の原因になります。
いずれにしても、家を空ける前日から当日の間に、水換えを実施しておくのが無難でしょう。室内であれば、フィルターを導入することも一案です。
水温
飼育容器(水槽)における水温は、周辺の気温や日光(熱源)・空気の流れに影響されます。水質と同様、水量が少なければ少ないほど、水温変化は急激なものになります。
特に気を付けたいのは、夏場の室内飼育です。
空調の稼働や換気は行われないであろう留守中、室温40℃程度まで上昇することもあります。水温の上昇は、メダカの温度耐性だけでなく、水質、溶存酸素など、飼育において大切な要素に影響を与えます。
直射日光を避ける(移動・日よけ)、冷却ファンを使用するなど、高水温に備える必要があります。
まとめ
家を留守にする間、餌を与えられないため、メダカの餓死が心配になりますが、ある程度の期間であれば餌不足が問題になることはありません。
長期間家を空ける際には、水質の悪化や、水温上昇によるリスクがあることも念頭に置き、総合的に対策をしてあげましょう。