現在、メダカの品種は数百にものぼるといわれています。
それぞれに体色・体型などに独特の特徴を持ち、観賞魚としての意味合いを強めています。
今回は、これらメダカの、異なる品種どうしでの混泳についてご紹介します。

混泳は可能か

たくさん泳いでいるメダカ

一般に販売、流通しているメダカは、人の手によって改良が加えられてはいますが、日本のメダカから派生した品種ですので、混泳は問題なく行えます。
色とりどりのメダカたちが同じ空間を泳ぐ様は美しく、鑑賞にはうってつけであると言えるでしょう。

異種交配

卵を付けたメダカ

現在、数百とも言われるメダカの品種は、体色的特徴(色素の有無や多少、柄)や体型的特徴を、選別・交配を繰り返して固定化されてきたものです。
しかし、おおもとが同じ日本メダカである以上、異なる品種どうしであっても交配は可能です。
異品種による交配では、今ある特徴を失った雑種が産まれてくる可能性があり、飼育しているメダカの特徴(品種)を維持していきたい場合に、混泳は向きません。
新たな品種を作出したい、自分なりの交配で狙った体色・体型を出したい、など目的がある場合はこの限りではありません。

混泳に向かない品種

ダルマメダカの上見

体型的な特徴のあるダルマメダカやヒレ長種などは、普通体型のメダカとの混泳には向きません。普通体型のメダカより遊泳力に劣るため、餌をうまく摂ることができず、栄養が不足してしまうおそれがあるのです。
また、アルビノ種や目に特徴のある品種なども、普通のメダカと比較して視力が劣るため十分な餌が得られず、弱ってしまう可能性があります。

他の生き物と混泳させるには

金魚の群れ

メダカ以外の魚を一緒に飼育するためには、水温水質、体長や、食性・気性など、総合的に判断する必要があります。
たとえば、メダカと同じく日本人に馴染みの深い金魚は、水温・水質の面で言えばメダカとの混泳は可能です。しかし、体格差や餌、エアレーション(水流)などの問題から、混泳には向きません。

まとめ

異なる種類のメダカであっても、お互いの餌の摂取を邪魔しない個体どうしであれば、混泳は容易です。
異品種間で交配が行われた場合は、現在の形態が失われてしまうおそれがあるため、注意が必要です。
以上を踏まえた上で、見た目に嬉しい、様々な品種による混泳を楽しんでください。

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