メダカを繁殖させていると、メダカの産卵数がいったいどれくらいなのか気になりますよね。今回は、メダカの産卵数がどのくらいあるのかだけでなく、産卵数を増やす4つの要素も紹介します。

メダカの産卵数は決まっている

卵を付けたメダカ

メダカのメスが持っている卵母細胞(卵になる細胞)は4000〜5000個なので、産卵できる卵の数も決まっています。飼育下のメダカは生涯4000個以上産む個体がいるのに対し、自然のメダカは1500個前後と言われています。
メダカは夜明け頃に産卵することが多く、産卵数は1日1回です。一度に産卵する卵の数は、最大70個という記録もあるみたいですが、一般的には10〜20個程度です。
飼育下のメダカと自然条件下のメダカでは、なぜこんなにも産卵数が異なるのでしょうか。それは、産卵数を左右する4つの要素が原因です。それでは、その4つの要素を見ていきましょう。

メダカの産卵数を左右する4つの要素

個体密度、エサ、水温、光量が産卵数にとても大きな影響を与える4つの要素です。

飼育密度

たくさん泳いでいる楊貴妃メダカ

一般に大きい水槽に飼うとホルモンが多く分泌され、また飼育密度が低いほど多く分泌され、産卵数も多くなる。

青弓社:『メダカと日本人』より引用

メダカ飼育においては、一般的に1匹あたり1リットルの水量での飼育が推奨されますが、より大きいサイズの水槽、容器で飼育してあげればいいでしょう。具体的には2匹で10リットル以上で飼育することが望ましいです。
オス:メス=1:3が理想です。理想通りこの割合で4匹飼育するのであれば20リットル必要となります。

エサ

メダカの餌

エサは産卵する栄養を蓄えるのに最も重要なことです。正しい給餌を行うことで十分に栄養が蓄えられ、飼育下であれば毎日卵を産ませることも可能になります。
自然に生息するメダカと飼育下のメダカの最大の違いはエサにあるのかもしれません。メダカは2〜3日の給餌を止めても生きていけますが、それでは産卵数は増えません。
5分程で食べ終わる量を1日4回前後与えることが良いとされています。

水温

水槽の中の水温計

通常の水温より少し高めの、20~28℃程度がいいとされています。冬場であればヒーターを導入してあげれば産卵の手助けとなります。

ファイブプランクリスタル水温計SS

光量

アクアリウム

光の効果は、その強さにより、ある程度以上あればその照射時間の長い方がよい。白色蛍光灯20Wを水槽から5〜10cm離して設置すれば、アングル水槽6〜7号の底面に約100〜150Luxの光が達する。この強さの光を1日14時間以上照射して、水温、水質、餌と個体数(密度)が適切であれば、メダカは年中活発に産卵し続ける。

大学教育出版:『メダカ学全書』より引用

活発に産卵させるには、明るさだけでなく、14時間以上という照射時間も大事なようです。

まとめ

産卵数を増やすには4つの要素が大事だということがわかりました。飼育に慣れてくるともっと繁殖させたいと思うこともです。今回の4つの要素を上手に取り入れて、産卵数を増やすことにぜひチャレンジしてみてください。

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