メダカ飼育をしていると、アナカリスマツモといった皆に知られている水草の他に、ウィローモスと呼ばれる水生のコケを目にする機会もあるのではないでしょうか。
物にくっついて生える様子は、水草と違う演出ができる他に、メダカともとても相性がいいのです。今回は、ウィローモスの生態や育て方の紹介をします。

ウィローモスとは

ウィローモス

糸状の茎に小さい葉を付ける、乾燥に弱いコケです。北半球の温帯域や南アフリカに生息しており、日本でも生息していますが、固有のクロカワゴケと呼ばれる野生のものは絶滅危惧種に指定されています。水質は、弱アルカリ〜弱酸性を好み、適水温は15〜28℃です。

ウィローモスの育て方

流木に生えたウィローモス

ウィローモスの好むpHや適水温の幅は広いため、比較的かんたんにに育てる事ができます。岩や流木にくっついて成長するだけでなく、水中に浮かべるだけでもどんどん成長していきます。成長速度も早いため、定期的なトリミングが必要です。

ウィローモスがメダカ飼育に向いている理由

産卵床として

メダカとウィローモス

メダカの産卵床は手造りすることもできますが、アクアリウムとして楽しむならやっぱり水草やコケを育てて楽しみたいものです。
ウィローモスはメダカの産卵床としてもぴったりです。メダカの産卵床は水面に浮かべているイメージがあると思いますが、メダカは水面近くに卵を付けたりする個体もいれば、底の方にある水草に好んで産卵する個体もいるのです。そのようなメダカのために、ウィローモスを水槽の底に固定してあげれば、メダカも喜ぶこと間違いないでしょう。

バクテリアのため

バクテリア

目には見えない水槽内のバクテリアに最適です。ウィローモスから出る酸素、二酸化炭素がバクテリアに作用し、バクテリアの活動でウィローモスも元気になります。
アクアリウムとして水槽内の美しさを演出するだけでなく、水質維持のためにも一役買ってくれるでしょう。

アオミドロが発生した時の解決方法

エビとウィローモス

アオミドロのような糸状藻の水草がウィローモスに発生することがよくあります。水槽内の美観を損ねるだけでなく、ウィローモスにまんべんなく光が当たらなくなります。
アオミドロを手で取り除くのはとても大変です。手っ取り早い解決方法は、アオミドロを好む生物に食べてもらうことです。タニシやヌマエビなどが当てはまります。しかし、ヌマエビは入れすぎてしまうと、ウィローモスの新芽まで食べてしまうので注意が必要です。

ウィローモスの入手方法

一般的にはペットショップ、最近ではネット通販でも購入できるところがあるみたいです。ウィローモスも様々な種類がいるので、自分に合ったものを購入してみましょう。

まとめ

ウィローモスは他の水草と見た目も大きく違うため、水槽内で大きな存在となるだけでなく、メダカにとっても産卵しやすい環境が整うことでしょう。
かんたんに育てることができるので、ぜひみなさんもチャレンジしてみてください。

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