メダカも他の多くの生き物と同様に、餌(食べ物)から栄養を補給します
体の成長や健康の維持、繁殖行動にまで、食餌は大切な要素です。
飼育されているメダカの場合、食べられる餌は飼育者の管理によって左右されます。
今回は、そんなメダカ飼育に適した餌やりについてご紹介していきます。

種類

人工飼料

メダカの餌

各メーカーから販売されています。栄養価のバランスもよく、品質も安定しており、入手も容易です。
基本的には、人工飼料をメインに餌やりを行うのが無難です。
多くの種類が販売されていますので、メダカの餌食いの状態や体形、飼育の目的にあわせて選んでみてください。

生餌

ミジンコのイラスト

ミジンコなどの動物プランクトンや、ボウフラやアカムシなどの虫の幼虫、イトミミズなどが一般的です。生きた状態なので、メダカ自身のタイミングでの捕食が可能で、食べ残しのリスクが低いです。栄養価も非常に高いため、人工飼料に加えて使用することで、産卵や、冬眠前の体力づけに適しています。
一方で、入手や維持に手間がかかったり、過食による消化不良、死骸や殻による水質悪化を引き起こすリスクがあります。
生餌の種類や、飼育水の状態によっては、寄生虫や細菌に汚染されているおそれもあります。

グリーンウォーター

グリーンウォーター

植物プランクトンが大量に発生している飼育水で、メダカにとっては、餌が充満している状態です。成魚の場合、グリーンウォーターだけでは栄養が不足することがありますので、補助的に使用するのが良いでしょう。
一方、緑色に濁った色をしているため、室内水槽飼育では景観を損ねます。
また、天敵の混入や病気の発見の遅れ、酸素欠乏症の原因になるおそれがあります。

メダカへのエサやり

5分以内に食べられる量が、1回の餌やりの適量とされています。
飼育しているメダカの数や、オスメスの割合などによって餌食いも異なりますので、はじめのうちは観察しながらごく少量ずつ与え、1回の餌量を設定していくとよいでしょう。1分足らずで食べ終えてしまう場合や、反対に5分を過ぎても餌が水面に残っている場合には、量の見直しが必要です。
水温によってメダカの運動量(=必要な栄養)は変化します。あたたかい時期は食べる量が増え、寒くなってくると食べる量が減っていきます。
メダカの体形や残餌の量、食べ終えるまでの時間を見ながら、季節(水温)に応じた餌量の設定することが大切です。

水質維持

餌の食べ残しは、メダカにとって有害なアンモニアを発生させます。
餌の量を適切に設定することで、水質の悪化を緩慢にし、メダカにとってのリスクを軽減することにつながります。

頻度(回数)

数字を現したおもちゃ

餌やりの頻度は、水温によって回数を決定します。
春秋の期間は1日に1~2回程度、夏は1日2~3回程度の給餌が目安です。
水温が低いとメダカの消化能力も低下し、消化不良を起こしやすくなります。
夏場以外は、水温が下がっていく夕方の餌やりは避け、水温が上向いていく午前中から安定している日中に与えるのが良いでしょう。
メダカは10℃以下の水温では活性が低下し、5℃以下で冬眠状態にはいるため、冬場の屋外飼育であれば餌やりを行う必要はありません。

旅行時の餌やり

旅行や出張などで家を空ける場合も、メダカは飢餓に強いため、2~3日程度であれば餌やりが出来なくても問題はありません。健康な状態であれば1~2週間程度の絶食にも耐えられます。
不安だからと、出がけに普段よりも多量の餌を与えてしまうと、水質悪化を招き、かえってメダカに悪影響を与えてしまうおそれがあります。
それでも心配な場合は、外出時用の人工飼料や、生餌を使用してみるといいかもしれません。
室内飼育の場合は、飼育容器(水槽)を暗く保つことで、メダカの活動を抑えることができます。

まとめ

メダカの飼育において、給餌は重要な要素です。
飼育環境や季節によって、メダカに適した餌やりは都度変わっていきます。
まずは基本的な餌やりを身に着けてから、自分の生活習慣や飼育目的にあわせた方法を確立していきましょう。

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