野生のメダカや屋外で飼育されているメダカは、水温や光の条件が整う春~夏の期間しか産卵を行いません。
しかし、室内での飼育では、ヒーター等で加温してあげることで、本来であれば冬眠している冬の間にもメダカの繁殖が楽しめます。
実際に室内加温飼育で産卵させた環境と管理方法をまとめました。
目次
飼育環境・用品
メダカ
道の駅で購入した楊貴妃メダカです。
繁殖を目的とした場合、オスメスの割合は1:3とされていますが、購入した際の割合のまま、オス8匹、メス7匹の計15匹を飼育します。
レッドラムズホーン
コケ取り要因としてレッドラムズホーンを3匹導入しました。
こちらはすぐに卵を産み始めました。
ヒーター
対応水量と値段、日本製という部分で採用した「テトラセーフティデュオ26℃ヒーター50w」です。
容器
IKEAのおもちゃ収納箱「TOROFAST トロファスト」の黒を使用しました。
42×30×23cmサイズです。
水量はおよそ13リットル入れています。飼育に推奨される1匹あたり1リットルより若干少ない量です。
エアレーション
エアレーションは「ロカボーイS」を使用しました。ヒーター使用における飼育水の攪拌が目的です。
「ロカボーイ パワーアップパイプ」で、水流を緩やかにしています。
底床
見た目が好みという理由だけで、大磯砂を敷いています。
加えて、小分けにした赤玉土を濾過バクテリアの定着を目的に投入しています 。
水草
メダカの隠れ家として、マツモを3本ほど入れています。
ストックがあるので、水換えの際に交換しています。
産卵床
セリアの「メダカの産卵床」と「プールスティック」で手作りした産卵床です。
飼育管理
光
部屋のシーリングライト(LED)を、8時頃~23時頃まで、約15時間点けています。
水槽用ライトは使用していません。
太陽光は、部屋の小窓から一日1時間半~2時間射し込む程度です。
水温
ヒーターの設定温度は26℃ですが、蓋をしていないせいか、温度の低い室内でエアレーションをしているせいか、ヒーターの個体差なのか、水温は22℃~24℃程度を推移しています。
部屋の温度は暖房をかけていないので、10℃~18℃程度を推移していると思われます。
餌
餌やりは朝晩2回(8時・18時頃)、キョーリン「メダカのエサ 産卵・繁殖用」を与えています。一回の給餌量は、コンビニのコーヒー用スプーンを大盛1杯程度です。
掃除・水換え
5日~7日に一度程度、「プロホースS」を使用してフンや残餌を除去します。容器壁面のふき掃除などは行っていません。
ゴミと一緒に排水もされますので、全体の3分の1程度の水が抜けた段階で掃除も終わりにしています。抜けた分の水は、カルキ抜きと水温調整したもので補充します。
結果
上記環境を整えてから、およそ2週間で1匹が産卵しました。
その後1週間以内に、さらにもう1匹卵をつける個体がでてきました。
まとめ
室内加温飼育の場合、実際の自然環境とはかけはなれてしまうこともあり、実際に産卵ができるかという疑問がありました。
今回の飼育環境では、太陽光の照射時間も短く、水槽用ライトも使用しない、という点が不安な要素でしたが、なんとか産卵までこぎつけることができました。
加温飼育は季節の影響を受けずにメダカを楽しめる一方、メダカの寿命を縮めてしまうこともありますので、飼育の目的にあわせて参考にしていだければと思います。