メダカは屋内でも屋外でも飼育ができます。
今回は、屋外で飼育するための容器の紹介から、屋外ならではの楽しみ方まで紹介します。

飼育場

ベランダでのメダカ飼育

メダカを屋外で飼育するのに、特別な飼育設備は必要ありません。庭はもちろん、マンションやアパートのベランダでも、容器を置くスペースさえあれば飼育することが可能です。
適度な日当たりと、風通しの良い場所が確保できれば特に良い環境です。

飼育容器

メダカの飼育容器

飼育する容器を選ぶのも楽しみの一つです。
手軽に用意できるケース(プラケース)やプランター、水温変化が緩やかな鉢や発泡スチロール、容量の大きいトロ舟やタライなど、飼育場所やサイズ、見た目の好みに合わせて選択しましょう。

飼育水

飼育水は、基本的にカルキ抜きを行った水道水で問題ありません。
井戸水の使用も可能ですが、水質基準がなかったり、地表の影響を受けやすいので注意が必要です。

グリーンウォーター

グリーンウォーター

屋外でメダカ飼育を行っていると、飼育水が緑色に変化することがあります。この状態は、グリーンウォーターと呼ばれ、植物プランクトンが大量繁殖した状態です。
植物プランクトンは、メダカの餌にもなり、特に稚魚の飼育には好んで使用されます。
直接的な害はありませんが、見た目が悪く鑑賞には向きません。底床や水草、タニシなどの導入によって解消されます

雨水

雨

屋外飼育では、天気の影響を直接受けることになります。
多少の雨の降り込みあればで問題になることはほとんどありませんが、一度に多量の雨が降り込むような場合は、容器からのメダカの流出や、水質の変化などをもたらすおそれがあります。

飼育環境

日光

太陽光

屋外飼育は、室内に比べて日光が確保しやすい飼育環境です。
太陽光は、ビタミンAビタミンDの生成を促し、メダカの免疫力や丈夫な骨の形成を助けます。
また、飼育水中の殺菌、水草や植物プランクトンの成長促進など、飼育環境そのものの維持安定に優れています。
一方で、夏場における長すぎる直射日光の照射は、水温の急上昇や過剰な高水温の原因になりますので注意と対策が必要です。

水温

水槽の中の水温計

水温はメダカの活動に影響を与える大切な要素です。
屋外飼育では、飼育水の温度は気温に左右されますので、季節の変化ごとに自然環境に近い形で、メダカ飼育を楽しむことができます。

ファイブプランクリスタル水温計SS

桜と青空

冬眠から明けたメダカたちが、水温の上昇と共に活発に動き始めます。
水温が安定してくると産卵も始めるため、繁殖させる楽しみもあります。

うちわとすだれ

水温が高くなる夏は、メダカにも厳しい季節です。
すだれ等で日陰をつくって、水温上昇を防いであげることも大事です。

紅葉したもみじ

には日照時間が短くなり水温も下がり始め、だんだん産卵もしなくなります。
そうなると冬に向けた越冬の準備が必要な頃です。冬眠に備えて、たくさんのエサを食べる時期です。

氷がはった湖

冬眠期間です。エサも食べずに底の方でじっとしています。
春になるまでほとんど行動はせず、冬があけるのを待っています。

産卵

卵を持ったメダカ

メダカの産卵は、主に光・水温・栄養の3つの要素によって促されます。
十分な給餌を行っていれば、日照時間・水温の条件が確保される4月中旬~9月中旬頃には産卵を行ってくれるはずです。

水換え

水草が入っている容器に水を注ぐ

飼育環境で異なりますが、減った水の分は足し水をしてあげればいいでしょう。特に塩素に弱い系統や稚魚を除いて、容量の1/5程度の水であればカルキ抜きをしていない水でも問題なく使うことができます。
足し水をしてあげる際に、底に溜まったエサの残りやフンなども除去してあげるとメダカが好む水質を維持しやすくなるでしょう。

エアレーションは必要?

水中の泡

屋外飼育の場合はエアレーションは必要としません。屋外だと、風の影響で立つ波で酸素の供給があったり、朝と夜の寒暖差で生まれる水温差により容器内の水が循環するからです。

屋外ならではの注意点

小動物の足跡

屋外飼育で気をつけなければならないのが、肉食の昆虫や動物に食べられてしまうことです。最近では猫だけでなく、アライグマの被害も出ているようです。

ビオトープ

ビオトープ

容器内で自然空間をを再現するビオトープによる飼育は、屋外ならではです。ビオトープを作ることを楽しみに、屋外でのメダカ飼育を始める方が多いようです。
底に敷く土や砂も赤玉土やソイル、大磯砂などの砂利など、見た目も性質も違ういろいろな種類を使い分ける楽しさもあります。その中に水草を入れてあげれば、もう見た目も綺麗なビオトープが完成です。

まとめ

メダカは屋外でかんたんに飼育できます。メダカを飼育する楽しさもありますが、容器を選んだり水草を植えたりすることも楽しみの一つと言えます。
ぜひ皆様も、メダカの屋外飼育にチャレンジしてみてください。

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